今年度、3・4年生は「総合的な学習の時間」を使って、自然薯栽培について学習を進めてきました。明木自然薯研究会にご協力をいただき、年間を通して指導をしていただきました。
はじめに、会長に来校していただき、年間の学習についての計画を立てました。5月に自然薯の植え付け作業を行いました。初めて自然薯を目にする児童もいましたが、1本1本丁寧に植えました。
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| 植え付け作業の様子 |
次に、6月2日(火)に自然薯の畑に出向き、シートから芽を出す作業を行いました。これは、自然薯に虫がつかないように張ってあるビニルシートの下から、きちんと成長できるように芽を出す作業です。併せて、虫が入り込まないようにビニルシートの隙間や穴をふさぐ作業を行いました。児童は畑の一面に広がったビニルシートを見て、その変貌ぶりに、改めて自然薯栽培の大変さを感じました。
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| ビニル修正作業 |
9月の上旬には、台風対策が施された畑を見学に行きました。また、大きく成長した自然薯を見て、驚きと喜びを感じました。
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| 大きく成長した自然薯 |
10月には、明木自然薯研究会の方に来校いただき、自然薯につく害虫の話をしていただきました。当日は、本物の害虫の見本を見せていただくとともに、顕微鏡でも観察する体験もさせていただきました。児童は、なかなか日頃の生活では見ることのできない害虫に驚きの声をあげていました。また、話を聞きながら、虫好きの男子の児童が、たくさん質問をする姿も見られました。
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| 害虫観察の様子 |
11月には、自然薯のむかご採りの体験を行いました。むかごとは、秋になると、葉の付け根あたりにできる肉芽のことで貴重な山の幸として食用にもなります。昔から親しまれている食材です。児童は、畑に落ちているむかごをビニル袋いっぱいになるまで、一生懸命採っていました。後日、むかごご飯にして食べて、とてもおいしかったと話してくれる児童がたくさんいました。
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| むかご採りの様子 |
11月には、待ちに待った自然薯の収穫を行いました。自然薯の収穫時に気を付けることは、芋が折れないように少しずつ丁寧に土を除いていくことです。児童は恐る恐る芋のまわりの土を除きながら、作業を進めていました。そして、大きな自然薯が地面から顔を出すと、子どもたちのうれしそうな歓声が広がりました。校長先生も参加し、収穫の喜びを感じていました。児童にとっては、現地の体験が最後となりましたが、満足した顔がたくさん見られました。
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| 収穫の様子 |
収穫後、自然薯のラベルシートの作業を行いました。例年ならば、育てた自然薯が「明木地区農業文化祭」で商品として売り出され、児童もその販売のお手伝いをする予定でしたが、今年は新型コロナウイルス感染症対策のため、「明木地区文化作品展」の景品となりました。児童は、景品を受け取った方が喜ばれるよう心を込めて作業を進めていました。
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| ラベル貼りの様子 |
小中合同文化祭が10月末に実施されましたが、3・4年生の児童は、この1年間学習した成果を劇として発表しました。
育てるときの大切なこと、害虫のこと、むかごを使った料理のこと等を工夫して発表しました。来校された明木自然薯研究会の会長さんからも「よく考えてある」とお褒めの言葉をいただきました。
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| 小中合同文化祭での様子 |
この1年間の活動を通して、児童はふるさと明木のよさを実感するとともに、ふるさと明木を誇りに思うことができたと確信しております。









